さくらももこさん
さくらももこさん訃報。
以前ここに
「子供のころ『もものかんづめ』に掲載されているメルヘン翁という話を読み、身内を嫌ってもいいという事に気分が軽くなった」
という内容を書いたことがある。
「その後の話」というあとがきにこんな内容がある。
「うちの爺さんは私や私の姉や母に対して愛情がなかった事は事実である。
だから当然私達も爺さんに対して何の思い入れもなかった。
こういう事は、核家族でない家庭では意外とよくある事で、
私の友人にも母や自分自身が爺さんや婆さんにイジめられた為に嫌っているケースがいくらでもある。
「身内だから」とか「血がつながっているから」という事だけで愛情まで自動的に成立するかというと、全くそんなことはない。
かえって血のつながりというものが、わずらわしい事である方が多いとすら思う。
私は、血のつながりよりも、接する事になったその人を、
自分はどう感じるか、自分はその人を好きか嫌いか、という事からつきあいを始めている。
私は両親が好きだ。姉も好きだ。血のつながり以前の基本的な想いである。~中略~
時折『父の事が嫌いだ』とか『母の事が嫌いだ』という人がいるが、そういう事も充分ありうると思う。
その人の人生はその人にしかわからないし、
その人個人の考えに他人が介入する余地はない」
当時この文章を読み、
子供だった私はそう考えてもいいのかと、
とても気持ちが楽になった。
27年前にこれを書いたのだからすごい。
(以前も書いたが元母親はメルヘン翁を読んで
「ちびまる子ちゃんは好きだがこの本は大嫌いだ」と豪語し、クソミソに貶し、私がさくらももこさんのエッセイを読むことを嫌がってましたがね…本人きっと忘れてると思うけど)
さくらももこさん、
本当に感謝しています。
ありがとうございました。
以前ここに
「子供のころ『もものかんづめ』に掲載されているメルヘン翁という話を読み、身内を嫌ってもいいという事に気分が軽くなった」
という内容を書いたことがある。
「その後の話」というあとがきにこんな内容がある。
「うちの爺さんは私や私の姉や母に対して愛情がなかった事は事実である。
だから当然私達も爺さんに対して何の思い入れもなかった。
こういう事は、核家族でない家庭では意外とよくある事で、
私の友人にも母や自分自身が爺さんや婆さんにイジめられた為に嫌っているケースがいくらでもある。
「身内だから」とか「血がつながっているから」という事だけで愛情まで自動的に成立するかというと、全くそんなことはない。
かえって血のつながりというものが、わずらわしい事である方が多いとすら思う。
私は、血のつながりよりも、接する事になったその人を、
自分はどう感じるか、自分はその人を好きか嫌いか、という事からつきあいを始めている。
私は両親が好きだ。姉も好きだ。血のつながり以前の基本的な想いである。~中略~
時折『父の事が嫌いだ』とか『母の事が嫌いだ』という人がいるが、そういう事も充分ありうると思う。
その人の人生はその人にしかわからないし、
その人個人の考えに他人が介入する余地はない」
当時この文章を読み、
子供だった私はそう考えてもいいのかと、
とても気持ちが楽になった。
27年前にこれを書いたのだからすごい。
(以前も書いたが元母親はメルヘン翁を読んで
「ちびまる子ちゃんは好きだがこの本は大嫌いだ」と豪語し、クソミソに貶し、私がさくらももこさんのエッセイを読むことを嫌がってましたがね…本人きっと忘れてると思うけど)
さくらももこさん、
本当に感謝しています。
ありがとうございました。